見つかったら
どうすればいい?
自分らしい仕事が見つかったら、それは幸運なことだと思ってほしい。そして、「よくやった」と自分をほめてほしい。それから、見つけた自分を大切にしてほしい。
やりたいことが見つかったら、今まで意味を見出せなかった勉強が違ったものに見えるかもしれないね。興味が持てなかった学校の勉強の中に、自分らしい仕事に必要なことが見つかるかもしれない。人から言われたからやるっていうよりも、自分がやりたいと思うからやる方が、いろんなことが身につくし、そこからまた何かが始まるかもしれないよね。
その次にどうしたらいいだろう?その仕事について色々調べるのもいいし、その仕事をやってる人に会いにいくのもいいし、実際に仕事をしてみるのもいいかもしれない。実際に動いてみることで、やってみたい気持ちが強まるかもしれないし、今の自分に何が足りていないのかが見つかるかもしれないし、新しい発見があるかもしれないし。ひょっとしたら、「やってみたい!」という気持ちが色あせてしまうかもしれないけど、それはそれでいいと思う。その時は、また、やり直せばいいんだから。
「この仕事に就くためにこれまであれこれ準備してきた、という感覚はありません。ただ、根底にある考え方が「子どもを苦しめる大人になりたくない」だったので、自分が関わっていて嫌だなと感じる大人に出会うと、「何が嫌だったのか」「どうしてほしかったのか」などを振り返って。反面教師として具体化する作業を繰り返してきました(笑)。可愛げのない子どもでしたね。それと、これは準備というより、どの仕事にも必要な要素かと思いますが、自分の行動や考え方や言動を振り返ること(内省すること)を常に心がけています。内省と改善を繰り返すことで、自分がつくるプログラムの完成度も質も、他者からの評価も上がるし、働いていて楽しくなります。スキルはやりたい仕事が見つかれば、そこに向けて身につけていけばいいですし、仕事に就いてから習得していくこともできるので、思考する力を高めることが準備なのかなと思います。私はそういう試行錯誤できる人たちと一緒に仕事したいですね! 」
「プロスケートボーダーなので、スケートボードが上手いのは当たり前。それ以上に大事なのは行動力。とにかく色々なところで色々な人に自分を見てもらい、知ってもらうことが必要です。プロとしての活動には、スポンサーやメディアなど色々な立場の人との関係性で成り立っている部分もあります。コミュニケーション力や距離感などのバランスなど、常にアンテナを広げ、広い視野で物事を考えることが大事です。そして1番は個性。自分らしく正直でいられれば、おのずと個性はにじみ出てきます。その個性を周りの人に受け入れてもらえるかどうか。憧れられる存在にならないといけないのがプロスケートボーダーだと考えています。個性や考え方で人を魅了できるような存在を目指すことがプロスケートボーダーへの近道だと思っています」