一般社団法人 みんなのいえ(Okinawa Bridge Builders Institute) は、人と人の間に「橋をかけること」を目的とした教育・福祉のNGOです。すべての人が自分らしくいられること。自分とは異なる個性や文化を認め合うこと。自分と他者との間に健やかな関係を築いていくこと。これら三つの目的地にたどりつけるように、共に生き、つながり合うための居場所や、自分の力で人生を切り拓いていくきていく自律のための学びの場を提供することが私たちのミッションです。たとえば、オルタナティブな学び場であり居場所であるcaicoとhabelを運営したり、そこで提供する学びのコンテンツを開発したり、「海学校・山学校」や「へいわのがっこう」などの生活体験や異文化理解をテーマにしたキャンプを開講するほか、学校や自治体、企業に出向いて開催する先生、学生、職員、経営者を対象にした教育プログラムも提供していく予定です。
みんなのいえが提供する居場所や学び場、ワークショップやレクチャー、文化体験、芸術活動、異文化交流などのプログラムは、どれも年齢、国籍、宗教など多種多様な人が一緒に過ごせるようにデザインされています。また、「橋をかけること」について学ぶ時に使用する教材の開発や、「橋をかけること」に関わる研究・調査、県外や海外からの留学生や研修生の受け入れサポート、フェアでデモクラティックな地域自治のあり方の研究を行っています。
みんなのいえのプログラムをファシリテートするのは沖縄に生まれ育った地域の専門家と、国内外の専門家です。多様なバックグラウンドとそれぞれの経験を持つファシリテーターがつながり合うことで、1+1が10にも100にもなり得ることを私たち自身が証明したいと考えています。一人ひとりの内面で、家族や学校、職場などの「社会」で、異文化間、国家間など、日々の生活で生じるいろいろなボタンの掛け違いや対立、摩擦や争いを解決するスキルを、より多くの人が身につけることで、この世界が少しでも平和で豊かなものになるように、沖縄をはじめアジアの様々な地域環に暮らす人たちと交流しながら活動しています。
みんなのいえは2012年に韓国で誕生したKOPI(Korea Peacebuilding Institute )の姉妹団体です。KOPIはみんなのいえと同じく教育系のNGOで、海外では広く知られたRestorative Justice(修復的正義)を中心に、家庭、学校、裁判所、地域コミュニティを対象に平和構築と紛争解決の手法を学ぶ場を提供しています。また、KOPIと深い繋がりを持つNARPIをみんなのいえはスポンサーとしてサポートしています。NARPI(Northeast Asia Regional Peaebuilding Institute)は大学生や社会人を対象に毎年夏に開催されているサマートレーニングで、東北アジア地域の平和構築を学ぶために、日本、韓国、中国、台湾、モンゴルなど多国籍の人々が集います。
Vision
何かと何かをつなぐ橋は、自然のようにもともとそこにあるものではなく、いまこの時代を生きている私たちが、国境や宗教や思想を超えて力を合わせてつくるもの。こちらの世界と向こうの世界を二つに分けてきた大きな河に橋をかけるように、ブリッジビルダーたちは、橋をかける活動をそれぞれの場で行ってきました。ある人はクライアントが自分らしく、自分の人生を送れるように寄り添うカウンセラーとして個人と世間との間に橋をかける。ある人は世の中の不都合なことだけでなく、ワクワクすることやドキドキるすることを広く伝える語り部として情報という橋を渡す。ある人は異なるバックグラウンドを持つ人同士が笑顔で共生できるようにを文化と文化の間を橋でつなぐ。ある人は民族間の内戦を終らせて未来に向かって動けるように過去と現在の間に、そして現在と未来の間にかける橋を造る。
はるか昔から、この世界ではたくさんの人が、有名無名にかかわらず橋かける実践に携わってきました。たくさんの先輩たちの実践によって、世界のあちらこちらにさまざまな種が撒かれ、それらが芽吹き、橋をこしらえるための木が枝葉を広げ、そのおかげで、人が安心して自分らしい人生を生きることができるセーフスペースもつくられてきました。それは広い広い砂漠に、ぽつりぽつりと点在するオアシスのような存在のようなもの。橋をかける試みは簡単なものではないかもしれません。けれども、橋をかけることは不可能なことではないと思うのです。この宇宙に奇跡的に誕生した私たちの地球が、すべての人にとって、そして、生命あるすべてのものにとって、よりよい星にななりますように。ブリッジビルダーが一人でも多く誕生することを願ってやみません。
Action
1. 自分らしくいられるための場所の提供
5. 多文化共生と異文化理解に関する研究調査
4. 異なる個性や文化を理解するための学びと実践の場の提供
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文化体験
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芸術活動
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国際交流ワークショップ
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フィールドワーク
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レクチャー
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トークイベント
2. 多文化共生と異文化理解に関する政策提言
3. 自分らしくありつづけるために必要なスキルや知識の提供
みんなのいえが取り扱う
「異なる個性や文化」について
a)個人対個人
内的自己との関係、親-子、パートナー、友人関係、異世代間、先生-生徒、同僚間、上司-部下
b)個人対集団
個人が集団にある時~アイデンティティクライシス、よそ者の排除など
c)集団対集団
利害関係をベースにしたグループ間、組織内のグループ間、地域コミュニティ内のグループ間、エスニックグループ間、国家間
d)人間対自然
関係性軸
場面軸
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内面世界
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家庭
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学校
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職場
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サードプレース
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地域コミュニティ
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国際社
会社概要
会 社 名
一般社団法人みんなのいえ
設 立 日
2020年4月1日
※任意団体としては2018年11月12日に設立
所 在 地
〒901-0613
沖縄県南城市玉城字志堅原458-301
理 事
下地葉子(言語聴覚士)
平仲稚菜(エデュケーター、保育士)
大城健次(元保育園運営者)
玉城正治(特別支援教育支援員)
代表理事
福田展也(ソーシャルワーカー、初級教育カウンセラー)
専門委員
奥本京子(大阪女学院大学教員)
知花愛実(神奈川大学教員)
暉峻僚三(川崎市平和館専門調査員、中央大学・駒沢大学教員)
連 絡 先