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才哲治さん

スケートボーダー

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[自己紹介]

鹿児島県奄美大島出身

現在は沖縄を拠点活動

 

スケートボードプロシリーズ ajsaプロ年間グランドチャンピオンを3度獲得

これまでdewツアーやXゲームなど国内外多数のコンテストに出場2010 X gameアジア・アジアチャンピオンを獲得

 

現在はプロとして所属ブランドのプロモーションやシグネチャーモデルのリリース 動画やデモンストレーションを中心に活動しプロ活動と平行し沖縄県ローラースポーツ連盟 理事 スケートボードファンデーション沖縄 代表としてスケートボードで人を育てたり人を助ける仕組み作りに取り組んでいます。

 

スケートボードに出会う前は自分に自信が持てず 引きこもりがちな生活をしていました。

 

一方で自分を変えたい願望と理想だけは強く 妄想の世界に逃げ込む事で心のバランスを保っている様な子供でした。 スケートボードが僕を外の世界に連れ出し スケートボードが理想の自分になれる事を感じさせてくれました。僕にとってはスケートボードは親の様な存在。スケートボードから学んだ事、スケートボードが見せてくれた景色は僕の財産です。

スケートボードを通し 色んな人に出会い 世界中色んな場所に行き 色んな経験をしました。 僕と同じ様にスケートボードに育てられスケートボードに助けられた方々にも沢山出会いました。その方々や僕に自立心や自尊心を与えてくれた、スケートボードの可能性を追求していく事が僕のスケートボードに対しての恩返しで親孝行だと考えています。

<スポンサー>

ムラサキスポーツ、tufleg、インディトラック、琉球グリップ、skatecluborion、panicroomproject...

◆才哲治さんのInstagram https://www.instagram.com/saisk8eterno/

◆SKATE CLUB ORIONのInstagram https://www.instagram.com/skatecluborion/

interview

Q学校はどんな場所でしたか?

すごく嫌いでしたね。わからない場所、自分のための場所ではなかった。勉強自体はそんなに嫌いではありませんでしたが、学校のルールや、これをやらなければならないという感じとかは苦手でした。対人恐怖症で人づきあいが苦手だったのでひきこもることも多かったかな。でも、人自体は好きだったので仲良くなった子とか、すごくよくしてくれた先生とかに会うのはすごく楽しかったです。子どもだったので、ちょっとしたしがらみみたいなものにとらわれるところもありました。

 

Qお気に入りの居場所はありましたか?

小学校の敷地にあった木の上や、人の家の屋上。一人で落ち着ける場所が好きでした。お気に入りの木には、休み時間や放課後いつも登ってましたね。その木には鳩の巣があって、そこに来る鳩とその時は喋れたので、鳩と話していました。

 

Q中高生の頃、目標にしている大人はいましたか?

目標にしていたのは母親です。何も言わなくても気持ちを察してくれるところがすごいと思ってました。

 

Q中高生の頃、不満や悩みがありましたか?

自分より能力があったり、勉強ができたり、背が高かったり、運動ができたり、部活をやって生き生きとしていたり、そういう同級生に対して、コンプレックスを感じてたし、アレルギーみたいなものもありました。母子家庭であるとか、背が低いとか、共通点のある友達とは仲が良かったです。

Q今の自分と中高生の頃の自分で大きく変わったことはありますか?

スケートボードに出会うまでの自分は、コンプレックスのかたまりで、自分に自信がもてなくて、自分の意見や自分を表現することもできなくて、そのくせ理想だけは高くて、変身願望が高かったです。妄想の世界にいると理想の自分でいられるから、妄想ばっかりしていました。18歳の時にスケートボードを始めて、それが全部なくなって、人間らしくなりました。

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Q仕事のどの部分が一番好きですか?

すべることです。練習するのが一番好き。そして、人に出会うことかな。スクールで子どもたちから学ぶことは刺激になります。スケートボードを通して出会う地域の方々、施設に来る方、行政や企業さんとの出会い。そういう人たちに自分の表現したいことを伝えるのも楽しいです。

 

Q仕事で大事にしていることは?

プロスケーターという立場で、スケートボードの可能性を追求していくことを仕事にしていけたらと思っています。飲食をやったり、施設を運営したり、仕組みづくりをしたり、スケートパークを色々なところに作ったり、子どもたちの居場所をつくる活動だったり、いろんなことをやってます。それらはすべてスケートボードがベースになっていて、スケートボードを続けているからこそできる活動なんです。教えたり育てたりする立場でもある自分が、生涯現役でスケートボードにきっちり向き合って極め続けることも大事です。色々な活動に携わる時に誠実であること、素直であることを意識しながら、両立してできることを続けていきたいです。

 

Q仕事で一番時間をかけているのは何ですか?

スケートボードをすることと情報収集に時間をかけてます。

 

Q仕事を通して社会に何を提供できますか?

新たに踏み出すことも大事だけど、今できていること、今やっていることを続けていくことが一番大事だと思う。挑戦するやつが偉いって思われる世の中だけど、挑戦しなくてもいいじゃないですか。誰にでも今できていることが必ずあるから、それを続けていくなかで、半歩踏み出してみて、それをまた続けていく。本当にスローだけど、自分もそうやって生きてきましたよ。妄想の世界からちょっとだけ飛び出して、それをただ続けてると、「もう半歩踏み出そうかな」みたいになる。それの繰り返しでした。これから僕らがやっていく活動も、仕事も、そういう感じで進んでいくと思う。とにかく続けているやつが一番偉い。変わらないものの価値って本当は高いんだと感じてます。

Q人生の中で仕事が占める割合は?

100%です。

 

Q仕事に必要なものは何ですか?

YouTube、Instagram、facebookなどのSNSは大事なコミュニケーションのツールです。スケートボードに関するDVDや紙媒体もまめにチェックするのはもちろん、スケートボードに携わる方々と連絡を取り合い近況を報告しあったりしています。

 

Q仕事以外で大事にしてること、熱中していることはありますか?

家族や気の知れた仲間たちと過ごすことを大事にしています。

Q自分らしく生きるためには何が必要だと思いますか?

スケートボードが自分を育て成長させてくれました。自分らしくあれるのはスケートボードがあるから…  。そのスケートボードに恩返しし続けることが自分らしく生きていく術だと思っています。

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才さんが​スケートボードをリサイクルして作ったアクセサリー

※このガイドブックは公益社団法人金秀青少年育成財団の助成を受けて制作されました。

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